浜松市にあるタイ料理店ラッタナーに行きました。SNSで評価が高かったのですが、行ってみると商店長屋の中の一軒で、何やら怪しい感じがしないでもありません。
大丈夫かな？あやしいな？などと思いながら勇気を出して店にはいってみました。小さな店内には満員でも15人ほどしか入れなさそうです。平日だったので、自分たちの他にはもう一組いただけでした。
メニューや料理の説明などを読んでみると、ここのシェフはチェンマイ出身で、主にチェンマイ料理をふるまうようです。そして、シェフの実家がチェンマイ独特の郷土料理サイウア（ソーセージ）をつくる店だったので、この味には自信があるようです。
料理の説明文はけっこうたくさんあって、とても詳しく分かりやすい説明がしてあります。注文を受けてから作りたてを提供するように調理していることなどが書いてあるので、すごく楽しみになってきました。
タイ料理初心者用のおすすめの辛すぎないメニューもよさそうですが、当店に初来店の方にお勧めという組み合わせを頼んでみました。
最初に来たトムヤムクンは、いろいろなお店で食べたことがありますが、ただ酸っぱいだけで美味しくないことが多いのです。「トムヤムクンに懲りてしまった方にも再度チャレンジをお勧めします。」と書いてあるだけあり、エビの味噌がたっぷり入って今まで食べた中で最高です。
次に来たサイウアもスパイスが効いていて美味しい。この二品食べただけで、またこの店に来たいな、次は何を食べようと思いながら箸を進めました。
豚肉のローストサラダ（ムーナムトック）は魚醤や魚卵が使ってあるらしく、ものすごく臭い。でも一旦口に入れると素晴らしい風味がローストにマッチして、目をつむるとタイの屋台で食べているような気分です。
あとは、おこげご飯の野菜あんかけと焼きそばもいい感じでした。
デザートは、三食アイスにタイ風プリンを頂きました。三食アイスにドリアンを入れようか迷いましたが、これだけ本格的だとちょっと怖いかもという事でココナッツ、紫芋、マンゴーにしましたが、濃厚で美味しい。プリンは食べやすいように小さい皿に三人分に分けて出してくれましたが、熱々でとろーり甘くて締めにばっちりです。取り皿もたくさん出してくれて、とても気持ちよく食事をすることができます。
店に来ていたもう一組の人たちは日本人と外国人でしたが、その人たちも初めてらしく、お店のシェフに何年この店をやっているのか聞いていて、１3年くらいになるそうです。そんなに長い間やってこれているなら、きっと常連客もしっかりついているのでしょう。
中年の女性がシェフらしくて、最後に「すごくおいしかったです。」というと、にっこりと嬉しそうにしてみえました。
今度来たときは、浜松のワタリガニのチャーハンを食べてみたいな。世界一美味しいと言われるゲーンマッサマンというカレーも食べたいし…と夢が広がります。
