手抜き生活

キッチン

いつも「狭いなあ。もっと広いキッチンで作業したいな。」と思いながらキッチンに立っています。でも、先日娘の家に3日ほど滞在してから、帰ってきてキッチンに立つと、我が家のキッチンはすごく広々と感じました。

娘の家のキッチンは、我が家の三分の二くらいのスペースです。更に水切り篭はシンクに張り出し、蛇口には浄水器が取り付けてあります。ここでは、お皿一枚洗うのでもあちらこちらにぶつかって割れそうなので、高級な食器は怖くて使えません。それでも都心郊外で、ファミリー向けのアパートなので、比較的広い方なのだそうです。

以前東京中目黒の駅近に住んでいる、知人の娘さんのマンションを訪ねたことがあります。そこのキッチンは、玄関入ったすぐの靴箱の横に設置されていたことも驚きでしたが、スペースは娘の家のキッチンの半分くらいだったのも凄いと思いました。「これでは、コンビニ弁当かカップ麺での生活しかできないな。」と感じました。

そのマンションは完全防音対応の高級マンションで、ミュージシャンなどが練習場として入居するところでした。知人の娘さんも音大に通っていて、その部屋の中央にはグランドピアノが置いてあり、寝る時はグランドピアノの下に布団を敷いて寝るのでした。

同じ住む・生活するといっても、人それぞれ譲れないものがあるのだなあと思いました。人生をかけて音楽に取り組んでいる人にとっては、キッチンは最低限の条件がそろっていればいいのです。

今度娘夫婦は旦那さんの仕事の関係で、都心に引っ越すことになりました。郊外に家を買おうか、神奈川県や静岡県に引っ越して新幹線で通おうかなどと検討しましたが、結局職場に歩いていける距離のマンションにしたそうです。

今住んでいるアパートとほとんど部屋の広さは同じですが、家賃は2.5倍と目が飛び出るほどの高さです。でも家を買っても新幹線で通っても、結局かかるお金やかかる時間の価値は同じくらいかもしれません。

娘たちは、家族そろって過ごす時間の方が、お金を貯めたり広い家に住んだりするよりも大切だと判断したのでしょう。

今度引っ越し先を訪ねる時は、寝袋でも持って行って、ダイニングテーブルの下で寝ようかと思っています。

 

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