手抜き生活

もんじゃ焼き

末娘の中学3年のときの修学旅行は東京方面でした。グループで行先を計画して、訪問先を予約して、ご飯もグループで食べるという活動がありました。娘たちは、築地市場の見学をして、もんじゃ焼きを食べてきました。

十五歳の田舎の子たちが大都会で行動するというのは、かなりの緊張感があったと思います。ささいなことでも忘れられない経験になったと思いますが、旅行先から帰ってきて「もんじゃ焼きがすごくおいしかった。」と嬉しそうに言っていたのが印象的でした。

そういった貴重な経験の中での食事だから、もんじゃ焼きがよけいおいしく感じられたのだろう、多分お好み焼きと同じような味だろうと思っていました。

自分の生活圏にはもんじゃ焼きの店はなかったのですが、最近近所にオープンしました。一度食べに行こうということでチャレンジしてみました。

メニューを見た第一印象は「高い!」でした。お好み焼きだと千円以下が普通で、具が多いスペシャルなどは千円越えですが、ここはほとんどが千円以上です。

また、平日なのに若いカップルなどが多くてすごくにぎわっています。お店の雰囲気が田舎にしてはモダンでクールな感じだからでしょうか。サラダのメニューもいくつかあったので、ほうれん草のサラダと3種類のもんじゃ焼きを頼みました。

作り方のカードを見ながら、野菜や具を鉄板の上で刻み炒めた後、それをドーナツ形にします。中央にたれ?を流し込むとジュワーっと音を立てて沸騰します。それらを混ぜながら炒めて火が通ったころに、たれでできたパリパリを鉄板からはがしながら小さな平たいスプーン?で一口救って口に運びます。

お好み焼きと同じような感じだろうと思っていた予想を覆して、新鮮なパリパリ感が衝撃でした。ぐちゃぐちゃした食感ではなく、炒め物の残りをこそげ取りながら、熱々を食べるのがすごくおいしくてこれは病みつきになるかも、という感じです。

「名古屋などの中部圏でヒットする食事は、なによりも熱々なのが一番なんだってよ。」と娘が言うのも納得です。味噌煮込みうどんでも、運ばれてきたときに土鍋の中で味噌のおつゆがぐらぐら沸き立っていなきゃありえないと思うのは、世の中の常識だと思っていました。口に入る直前までぐつぐつ、ジュージューいっているのを、フーフーしながら食べなきゃごちそうじゃありません。こんな感覚は、中部圏の人間が特に強いというのを、この時初めて聞いたのですが、確かにそうかもしれないと感じる新たな発見でした。ちなみに、生粋の名古屋弁の友達は「チンチンでなきゃあかんが~!(アツアツでなきゃだめだよ)」と言います。

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